古代日本人は、ありとあらゆるものに神が宿ると考えていました。
生まれた土地の守護神である産土神(ウブスナノガミ)。
氏族にとっての祖先神である氏神(ウジガミ)、山の神、海の神、そして田の神や仕事
に関する神々も祀られ、実に多彩です。
仏教の影響を受けて神となった、牛頭天王(ゴズテンノウ)や、蔵王権
現(ザオウコンゲン)や菅原道真(スガワラミチザネ)のように実在した人
物も神と祀られています。
もっともよく祀られているのは神話に登場する天照大御神を中心にした神々です。
神社はこうした神々を祀る場所で、その成立は自然崇拝から始まりました。
古代では常設の社(ヤシロ)はほとんどなく、磐座(イワクラ)や磐境(イワサカ)など聖なる場所に神は降りてくると考えられていたそうです。
つまり山や岩や木に神が宿るのです!!!
やがて、神々の居場所として、神殿が建てられる様になります。
出雲大社の本殿は古代には地上48mもの櫓(やぐら)の上にあったとされます。
直径3mの柱を9本立てコウゾの縄で結び、その上に本殿を建てました。
本殿へは階段または、スロープを延々と斜めに架けたと想像されています。
高い所に神が居ると考えたのでしょう。山の上に神社があるのもその為だと考えられます。
6世紀の仏教伝来以後、大きな寺が建てられる様になりましたが、その中には鎮守神(チンジュシン)を祀る社(ヤシロ)も建てられました。
神社とお寺は同じ場所にある事が多かったのです。
今でも神社の中に鐘撞堂(カネツキドウ)があったりお寺に鳥居(トリイ)があったりするのもこの為です。
古代日本に最初から居た(クニツカミ)は外から来た(アマツカミ)を戦いもせずに受け入れ、国を譲り、また仏教の教えを神社にも取り入れ、(神仏習合)今ではキリストの産まれた日をクリスマスとして祝う日本人は何ともおおらかだと思いませんか?
そのおおらかさは、ありとあらゆるものに神が宿ると考えていた古代人からの教えであると思います。
その教えが今も神社に感じ取る事ができます。
神社っていいですねぇ~!!!