今回は、岡山県倉敷市に行って来ました。桃太郎でも有名な吉備津彦(7代天皇考霊天皇の皇子)を祀った一宮・吉備津彦神社をはじめ多くの神社や古墳が点在しています。
その中でも、弥生時代全国最大の墳丘墓がある楯築弥生墳丘墓付近を紹介します。
まずは北から…
鯉喰神社は岡山県倉敷市矢部にある「吉備津彦の鬼退治」の神話に由来する神社です。
言い伝えでは昔、吉備津彦が鬼を退治しようとしたところ、鬼が鯉に化けて逃げ出したので吉備津彦は鵜に変身して追いかけついに鯉を捕まえて食べてしまい、鬼退治を成し遂げたと伝えられています。
この鬼は「温羅(うら)」という名前で鬼神ともされ、百済から渡来した王子とも言われます。
大和朝廷から派遣された吉備津彦によって吉備の国が征服されるまで地元を支配していた先住の豪族だったのでは?
また鯉喰神社の近くの吉備津神社(備中国の一ノ宮)には釜殿(かまどの)という建物がありますが、この地下には温羅の首が埋められているということです。
釜殿では温羅の霊を祭り、その霊力で釜が唸り響く音を聞いて吉凶を占っています。
これを「鳴釜の神事」といいます。
さらに神社の西北約8Kmの山頂には古代朝鮮式山城とされる「鬼ノ城(きのじょう)」があります。
標高400m近い山の断崖に高い石墨が続くきわめて大規模な遺構です。